自分ブランドの磨き方ブログ

MBA、コンサル、本当に自分に必要?今の自分のブランド力で何ができるのか? 何を準備すべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きます

事務代行レベルのヘッドハンター

ヘッドハンターとの付き合い方について、

ki44fukushima.hatenablog.com

 

を書いた後、こんなヘッドハンター(キャリアコンサルタント)はどうなのか?アリなのか?という質問や相談をいただきました。今日は、その中でも、いるいる!という代表的な事務代行レベルのヘッドハンターを紹介したいと思います。

 

 

ごく一部の、企業のトップなどトップエグゼクティブをヘッドハントするようなエグゼクティブサーチファームと呼ばれる専門企業に所属するヘッドハンター(コンサルタント)にもなると、経営者の方々と対等に会話ができる経営知識や経験が求められ、MBAホルダーであったり、経営者経験がある方々が多いです。そして、企業側と応募者双方の間に立ち、候補者の人柄や能力などを厳しい判断基準で選別していき、まさにプロフェッショナルサービスを提供していると言えます。

 

しかしこのようなエグゼクティブサーチファームと異なり、一般のビジネスパーソンが接する大多数、とくに大手に所属する転職エージェントのキャリアコンサルタントは、コピペメールで数打てば当たるスタイルで候補者と接するということを前回お伝えしたのでした。

 

今回は、応募者とのやり取りだけではなく、企業の採用担当者に対しても仲介者としての付加価値を提供することができておらず、残念ながら、単なる事務代行レベルのサービスしか提供できていないというお話です。

 

メールという便利なツールが当たり前になったためか、近頃の会社の若い世代は期限が迫り、至急確認が必要な要件があっても電話で確認しないといわれます。この手のキャリアコンサルタントも同様で、企業に応募者の応募書類をメールで出しただけで、応募者の経験や強みといったアピールポイントを紹介することなく、出しっぱなしとなっていることが多々あります。

 

Dさんは大手エージェントのJ社を通じて、某大手企業のマーケティング職に応募しました。しかし応募後1ヶ月たってもJ社のコンサルタントから書類選考の結果連絡がなく不安な日々を送っていました。通常企業に直接応募した場合でも、1週間や2週間たって連絡なければ、書類選考で落ちたと考えるところです。そのため、J社のコンサルタントに状況を問い合わせることにしました。すると電話に出たJ社のコンサルタントの答えは、

 

「応募先のA社は大手なので動きが遅い。あとどのくらいかかるかなんとも言えない。」

 

と答えるばかり。どうもおかしいと思い、A社の人事担当者と電話でどのような会話したのかと聞いてみると、

 

「直接電話は会話してはいないのですが、メールでは選考中となっていますので・・・それ以上のことは・・・」

 

と、メールしただけで、何も企業側の反応を知らなかったのです。メールでは具体的な情報が取れないので、電話で状況を確認することをDさんが求めてみても、

 

「下手に刺激するのは逆効果なので、しばらく待つのが得策です」

 

と言い返されたそうです。Dさんは、上手に情報とるのが仲介しているコンサルタントの仕事だろ!と腹が煮え繰り返すのを抑えながら、すでにかなり時間が経過していることもあり、すぐに最新状況を電話で確認するように依頼し、電話をおきました。しかし、今度は応募企業からではなく、このコンサルタントからも連絡が途絶えてしまったそうです。

 

エージェントのWebページを見ると、何人かのコンサルタントが紹介されていて、

 

・目標とするキャリアゴールに近づくための転職サポートをいたします

・求職者へ鮮度と角度の高い情報を提供することを心がけております

・転職は、人生を左右する重要なご決断となるからこそ、是非私たち転職のプロフェッショナルにご相談ください

 

といった言葉が並んでいます。この言葉通り、キャリアコンサルタントとして、事務代行以上の付加価値を提供している方もいます。しかしながら、その一方で、上記のようなコンサルタントに悩まされ転職のチャンスを失っている人がいるのも事実です。このコンサルタントが担当でなければ、違う状況だったかもしれないのです。こういう報告を聞くたびに、本当に残念で仕方ありません。皆さんもご注意を。