自分ブランドの磨き方ブログ

MBA、コンサル、本当に自分に必要?今の自分のブランド力で何ができるのか? 何を準備すべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きます

外資系でクビにならないために、仕事ができる以上に必要なこと

常に成果を求められる外資系では、仕事ができなければ解雇されてしまいます。仕事ができるとは、設定された目標(売上目標や利益目標など)を達成することと考えられます。外資系の場合、目標達成率がたとえ95%であっても、10%であっても未達は未達として一括りにされることもあり、100%以上の達成率でない限り解雇の理由として会社に利用される口実になるため、多くの人々が目標設定の段階からセンシティブになります。

 

しかし、長年外資系で本部長を務めている経験上、部下が目標さえ達成していれば安泰かというとそうではないと言わざるを得ません。解雇にならないためには、目標達成よりも重要なこともあることに気付きます。今日はそれについてお話したいと思います。

 

目標達成以上に大切なもの、それは一言でいうと、上司から見て理想的な部下であるかどうかです。もう少し具体的にいうと、協調性、貢献、経営者目線の3つです。それぞれについて、お話していきましょう。

 

まず一つ目の協調性があるかということですが、外資系というと、数字さえ達成すれば、行動や言動など何をやってもよいと考える方がいます。しかし、実はそれは違います。外資系といってもチームで最大のパフォーマンスを上げることが求められます。数字を達成しているからといって、自分勝手な行動や言動でチームのパフォーマンスを下げるような人材には、容赦無く指導が入り、最悪の場合指名解雇の対象となっています。

 

次に、チームへの貢献です。自分の担当業務以外であっても、チームのメンバーが困っていれば、自ら助けの手を差し出すような人材が求められています。外資系には自分の担当範囲が明確に規定されていて、自分の担当範囲以外は知らない、関係ないと主張する一匹オオカミを思い浮かべる方が多いと思います。ですが、日常業務において業務の線引きが明確にできない場合も多々あり、お互いに担当範囲外であっても助け合いながらプロジェクトなどを進めていく必要があるのです。ですから、堂々と私の仕事ではありませんなどと言い切り、チームに貢献しないような人材は非常に扱いづらく、チームに残しておく優先度は低いのです。

 

最後の経営者目線ですが、これは上司の立場を理解して経営サイドと同じ目線を持っているかという意味です。上司を含め管理職は経営側の立場にあり、経営側の考えを理解し、現場の声や考えを提案してくれる部下の存在は非常にありがたいものです。一方で、成果が伴わないのに、労働者目線で権利ばかり主張する人材は、厄介でしかありません。

 

私の部下、周囲でも、目標さえ達成していれば安泰だと勘違いし、自分勝手な行動や言動で好き勝手にやってきた人材は、ほんの些細な事を理由に解雇されていきました。外資系において数字を達成することは重要です。しかし最低条件であり、協調性、貢献、経営者目線の3つにも気をつけていただければと思います。