自分ブランドの磨き方ブログ

MBA、コンサル、本当に自分に必要?今の自分のブランド力で何ができるのか? 何を準備すべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きます

非正規社員の正社員登用について

外資系では非正規社員として業務に従事され活躍されていた方に直接オファーをして、正社員として入社いただくことがあります。しかし、正社員として入社後に、入社前に期待していたパフォーマンスを十分に上げられる方が非常に少ないと言う事をお聞きします。

 

まず、正社員と非正規社員の職務内容の違いは何でしょうか?お話をお聞きした企業のほとんどにおいて、正社員と非正規社員の職務内容は明確に異なり、職務の難易度においても、次のようにレベルが完全に異なります

 

正社員:個人の知識や経験をフル活用し、企画、実行、検証、改善のPDCAを自分で回せることが前提。業務に対する責任を負う

非正規社員:正社員監督指示の元、言われた作業をこなす。業務に対する責任は指示者でのある正社員が負う

 

このように、正社員のやっていることは、責任を伴う何かを創り出す”仕事”であると言えます。一方、非正規社員の業務内容は、指示された内容に基づき手を動かす”作業”と言えます。

 

そのため正社員として入社いただいた後に、入社前に期待していたパフォーマンスを十分に上げられない事例の原因は、非正規社員時代に作業を、正確、確実、迅速にこなすことで優秀だと評価されていた方々が、正社員に求められる企画、実行、検証、改善のPDCAを自分で回せるかどうか評価されないまま、正社員として採用され、入社後その経験が圧倒的に不足していることが発覚するためではないかと考えています。

 

全く自社業務に触れていない外部の人材を、面接を通じて適切な人材かどうか判断する手間暇よりも、制約がありながらも自社業務に接したことのある非正規社員の方が、すぐに業務に適応し、成果をあげてくれるのではないかと期待するのもわかります。

 

しかし、採用後の双方の不幸を回避する為にも、業務に必要な知識、能力、経験を持ち合わせている人材かどうかという採用の原則に沿って採用することが最も重要だと思います。