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自分ブランドの磨き方ブログ

MBA、コンサル、本当に自分に必要?今の自分のブランド力で何ができるのか? 何を準備すべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きます

新卒入社の会社が人生に影響。MBA取っても苦しむ人

慶應大学の中室教授によって、実は学歴で年収は変わらないという研究もされ、学歴高いと年収も高くなると言えなくなってきました。とはいえ、学歴はあくまでも変数要素の一つで、実務や他の要因も磨かなければならないよねというのがビジネスパーソンの共通認識ではないでしょうか?

 

学歴を意識する機会は、学歴フィルターを目の当たりにする就職活動を境に、社会人としての年を重ねるにつれ減少して行き、学歴よりも他の要因に意識に向いていくのは、上記の通りです。しかし近年、社会人に門戸を開放する大学院も増え、キャリアアップと絡め再び学歴に意識の向いている方も多いのではないでしょうか?

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ハーバードビジネススクールの卒業式(出典:ロイター2009)

 

社会人大学院の最たる例が近年国内でも増加しているMBAです。書籍、WebなどでMBAを取ることでキャリアサクセスを手に入れた方々の事例が掲載され、成功のために欠かせないイメージもできつつあります。

 

しかし、本当にMBAを手に入れることで、キャリアサクセス、さらには人生の成功につながることばかりでしょうか?MBAを手に入れたものの、新卒入社の会社経験が仇となって、飛躍どころか身動きが取れなくなってしまった人もいるのです。

 

40代目前のSさんは、旧帝大の一つを卒業していますが、クラスメートが銀行、商社など超一流企業に就職する中、自分の能力過信していたこともありITバブルの流れに乗り、知り合いに誘われたITベンチャーの世界に飛び込みました。

 

しかし、入社前の想像とは180度異なり、ベンチャー特有の泥臭い仕事に辟易したこと、さらにはなかなか昇進機会を得られないことから、すぐに転職を考え始めます。今は、ベンチャーに飛び込む優秀な学生がメディアで取り上げられたりと、ベンチャーに就職することも普通になりましたが、当時は無名のベンチャーに就職し、そこから転職は至難の技でした。そこで目に止まったのが、米国MBAです。

 

毎日3時間睡眠という超人的な生活を1年続け、海外ビジネススクール入学に求めれられる統一試験であるGMATでは、欧米のトップクラスの受験生のスコアを軽々超えてくるインド人や中国人達とも遜色ない高得点を獲得します。

 

しかし、ここまでやっても、無名ベンキャー企業でのキャリアが足を引っ張り、ハーバードやスタンフォード、さらにはデュークやミシガン大といった日本でも著名なトップスクールには入学できませんでした。ビジネススクールは単にGMATやTOEFLのスコアだけではなく、キャリア実績も選考基準に含まれているからです。

 

それでも上位20位以内のスクールに入学し、心折れることなく2年間のビジネススクールの成績もトップクラスを維持し続け、人生二度目の就職活動を迎えます。本命はボストンコンサルティングマッキンゼーといった一流戦略コンサルティングファームです。学部卒業大学、GMATスコア、ビジネススクールでの成績、揃えられるものは他の候補者に見劣りしない自身がありました。しかし、応募後インタビューに呼ばれるものの、内定を得ることができませんでした。敗因として考えられるのは、新卒入社の会社の職歴(企業名)以外考えられず、またしてもベンチャー経験に人生を左右されてしまったと考えています。

 

その後、中堅のコンサルティングファームに入社したもの、未だ昇進の機会を得ていません。新卒入社の会社が原因だと思いたくありませんが、ここまでの人生を振り返るとそれ以外考えられません。Sさんは現在就職活動中の学生に相談されると、ご自身の経験から必ずこう付け加えます。「大手から中堅、ベンチャーにはいくらでも行ける。しかしその逆は想像を絶するほど難しい」と。

 

たしかに、テレビや雑誌、メディアに登場するMBAホルダー達の新卒入社の会社は名だたる大企業ばかりです。彼らも同様に、若いころの失敗、MBA留学時代の失敗など、メディアで語っています。しかし、Sさんのお話は、これから就職活動中の学生、そしてこれからキャリアアップを目指すビジネスパーソンにとって、比較にならないほど貴重な体験とアドバイスはないのではないかと思うのです。