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自分ブランドの磨き方ブログ

MBA、コンサル、本当に自分に必要?今の自分のブランド力で何ができるのか? 何を準備すべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きます

リーダーシップ発揮しないと、内定ゼロという誤解

就職活動の時期ということもあり、学生から様々な問い合わせを頂くことが多いのですが、社会人歴の長いプロフェッショナル、新社会人、そして、学生、それぞれの世代の考え方がこうも違うのかと驚かされます。

 

たとえば、リーダーシップについての考え方がその一例です。最近の就活では、グループディスカッションがその選考方法に採用されています。その中でリーダシップを発揮すべきか、各世代で意見が大きく異なりのです。特に学生は、人生を左右する就活において、他の学生よりも目立ち、抜きんでるために、グループ中でリーダーをかってでて、議論をファシリテーションすべきかどうか、真剣に悩んでいるようです。

 

この悩みに対して、昨年度内定を得たある新社会人は、是が非でもリーダーを取れと後輩学生にアドバイスしているそうです。この傾向は特に男子学生が多いそうですが、その理由は、

 

①リーダーを務め、会社を導くことができる人材だとアピールできる点

②意見のまとめ役は、元々意見を持っていなくても、他人の意見に乗っかることができる点

③さらに、自分自身が性格的にリーダーに向いていなくても、議論をリードしていることで、リーダーの素質があるように見せることが可能

 

だからと言います。しかし、我々ビジネスの場に長年居る視点で考えてみると、本当に上記が当てはまるのでしょうか?

 

大手グローバル製造業で新卒採用に携わっていた方によると、大切なのは、自分自身を客観的に理解し、自分の性格や能力に応じた役割で、グループや組織の中で貢献できるかが重要だと言います。リーダーでなければ貢献できないという考えはありません。

 

さらにディスカンションを通じて具体的に見るポイントして、最近の学生(特に小学・中学受験経験者)は答えがある前提で、ディスカッションを進めがちな傾向にあると、彼女はつけ加えます。仕事含め実社会では答えがないものが大半です。そのため、その答えのないものをどう工夫して導くか?リーダー以外の色々な役割通じて、どういうコミュニケーションスタイルで、どういう意見を持っているか?をグループディスカッションを通じて見ているといいます。

 

新社会人の先輩が言う、リーダーを絶対すべしという意見があることについては、リーダーを務めないといけないと思いこんでリーダーやろうとする人に限って、就活本そのままのファシリテーションスタイルであり、残念だと思うことが大半なのだとか。

 

たとえ、リーダー気質がなくても焦ることはありません。経営学者のドラッガーは『非営利組織の経営』の中で、「リーダーは組織のミッションと価値観に沿った役割を果たさなければならない。(省略・・・)リーダー用の性格や資質というものはない。(省略・・・)われわれのほとんどはリーダーのスキルを身につけることができる。」と述べていますが、企業や海外ビジネススクールMBAプログラムでは、リーダー育成のために様々なプログラムを用意しています。欧米の企業トップには、昔はリーダーとしてグイグイ引っ張っていくタイプでなかった人でも、見違えるようになりある大企業の経営をリードしている人も多いのです。

 

根拠が検証されていない先輩の成功体験に学生は惑わされていますが、何よりも重要なのは、自分をどう分析して、今の自分でどうグループや組織の中で貢献できるか、そして何を身につけていくことができるかということです。同じことは、まだ若い20代、30代の社会人の転職にも言えると思います。面倒がらず、恥ずかしがらず、社会に出て長い人生の先輩に話を聞いてみることは、自身のキャリアプランの大きな助けになると思うのです。