自分ブランドの磨き方ブログ

MBA、コンサル、本当に自分に必要?今の自分のブランド力で何ができるのか? 何を準備すべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きます

出世レースを外れていく若者

会社組織におけるリーダーとして選抜されるかどうかの評価基準には、仕事ができる、人望ある、パーソナリティーなど様々な要素が考慮されます。しかし、その要素の中でも、これから選抜される、もしくは、選抜の見込みがない非幹部社員が見落としている、経営側の視点で物事をとらえ判断する能力が特に重要です。

 

皆、リーダーとして選抜される以前は、組織のメンバーとして、雇われる側の視点で物事をとらえていたのではないでしょうか?一般社員同士で、上司の陰口、会社の方針への批判を展開したりすることもあるかと思います。

 

そのような話しに興味がなかったとしても、あまりにも周囲でそのようなことが繰り広げられると、ついついその会話に参加してしまい、一緒に組織や上層部批判を展開していたりすることはありませんか?だとすれば、すぐに止めることをお勧めします。

 

会社は、リーダーを選抜する段階で、すでに経営側の視点で物事を見ることができる人材のみを昇進リストにノミネートしています。ですので、その会話に乗って組織や上層部批判を展開することで、あなたの昇進はなくなってしまう可能性が多いにあります。

 

残念ながら、会社は、常日頃上層部や会社批判を展開している不満分子を、経営側に招き入れることはありません。むしろ、組織運営の厄介者として昇進とは無縁の状態にされてしまう可能性があるのです。

 

社歴が長くなることで、上記のような行動をとり続けた結果、昇進とは無縁の会社人生を送っている人をよく見かけます。たとえ彼/彼女が、その企業特有の業務ノウハウを蓄積していたり、社内の裏事情をよく知っているといった長所があるにもかかわらずです。

 

そして、このような選抜から外れ昇進の見込みのない人材は時に、組織の統制を阻害するような行動に取ることがあります。例えば、自らはあまり手を染めることなく、組織批判などを煽るような行動です。そしてその行動に巻き込まれ、捨て駒のように利用されやすいのが、将来がある入社まだ間もない若者だったりします。

 

自分よりも経験のあるベテラン社員が言っていることは、少なくとも自分よりも正しいかもしれない。そうやって若者は、だんだん一緒になって、組織批判の会話のなかに取り込まれていくのです。

 

時に、若者が信じていたベテラン社員の中には、とんでもない人も存在します。自分が会社寄りであることを示すために、若者が会社批判をしていたなどと密告し、彼/彼女たちの点数稼ぎの生贄にされたりするのです。さっきまで率先して批判を展開したにも関わらず・・・。

 

このように、有望な若者が、自身の組織におけるブランドが傷つき、出世レースから脱落していく姿を見聞きし、ときには相談を受けることがありました。

 

それぞれの状況は異なるかと思いますが、対策としてひとつだけ言えるのは、経営側の人間ではない一般社員との付き合いはほどほどにし、近寄らない。当たり前のことですが、たとえそぐそばで批判を繰り広げていようとも、まったく聞こえない、関心のないことを貫き徹すのです。

 

転職が当たり前になり、一度失ったブランドも転職を通じてリセットすることも可能ではあります。しかし、転職先で再びあなたのブランドを築き上げるものまた大変であることを忘れてはなりません。