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自分ブランドの磨き方ブログ

MBA、コンサル、本当に自分に必要?今の自分のブランド力で何ができるのか? 何を準備すべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きます

外資系エリートの転落パターン 

強弁など使い自分の意見をいかに採用させるかで、外資系会社生活は大きく変わると思われています。流行りのロジカルシンキング、ハーバード/マッキンゼー流を振りかざし、もっともらしく、周りの反論も抑えつけながら、自分の主張を通していくことが必要だとも。
 
 
そのため、外資系を渡り歩いた、癖のある人材が集まりその企業のカルチャーを形作っているというイメージがあるかもしれません。しかし、日本に進出し、業界でも大手になると新卒採用を開始し、毎年100人を採用する企業なども存在します。
 
 
今日は、後者の外資系企業に20年勤務しながら、周りに評価されず、孤立しながらキャリアプランが描けず、そして組織からはじき出されそうになっている方のお話です。
 
 
Nさんは、地方旧帝大を卒業し、同級生が地元の公務員や名門インフラ企業に就職するなか、ある外資系のコンサルティングを就職先として選択しました。当時、まだコンサルティングは浸透していませんでしたが、在学中にアメリカ留学し、クラスメート達が準備していたケースインタビューが無駄がなく新鮮で、いつか日本でもコンサルティンの必要性が高まるとおもったからです。
 
 
入社早々から、首都圏や関西圏の超有名大学出身者に負けたくない思いで、会社の育成プログラムだけではなく、ロジカルシンキングはじめビジネススキルを独学で磨き、誰よりも早く出世して見返してやりたいと思い、必至で勉強していました。
 
 
しかし、彼女には一つ大きな欠点がありました。それは、上記のように意識は高いのですが、リーダーしての素質がないばかりか、コミュニケーションや対人スキルに問題があったのです。彼女と接する周囲からすると明らかなのですが、本人はまったく自覚していなかったのです。
 
 
早くマネージャーになりたい、周りの同期や後輩は自分を追い抜いて昇進していく。昇進しなくても、重要なポジションで競合他社に転職を果たしていく。そしていつかしかこう思うようになります。「自分は優秀なはずだ、昇進できないのは、無能な同僚や自分を評価しない無能なマネージャーのせいだ」と。
 
 
また同時に、失敗し、皆からの評価が下がることを恐れてか、業務においても、いつしか、自分の勝ちパターンでしか仕事すすめないようになっていきます。周囲や上司から新しい提案を受けても、業務効率や予想結果を理由に目くじらを立てて抵抗するようになっていったのでした。
 
 
仕事をしているとご存じだと思いますが、できる人の評判だけではなく、ヤバイ人の評判もまた、業界内であっと言う間に知れ渡ります。Nさんの評判は、いつかしか、社内にとどまらず、競合、取引先など社外においてもヤバイ人として知れ渡ってしまっていたのでした。
 
 
そのため、LinkedInを通じて会社名や肩書だけで声をかけてくるキャリアコンサルタント(ヘッドハンター)を通じて他社に応募するも、落選が続きます。以前にも書いたように”優秀な”キャリアコンサルタントも落選理由を「教えてもらえない」「ニーズにフィットしない」といった、浅い情報ばかりで、次回に向けて改善したくても改善できない。みんな見返すには転職しかない、でもできない。そして何より、これ以上落選して傷つきたくない。と苦しみが増すばかりでした。
 
 
そんな自問自答の日々と闘っているうちにいつしか、大衆の前で他人を愚弄したりこき下ろすことが、自分が優秀だとわからせるのだと錯覚し始めます。その結果、いろんな場面で様々な人と衝突することになり、事態はどんどん悪循環に陥っていきます。
 
 
今彼女は、自分のキャリアが描けず、見下していた多くの平社員と同じ立場にいること、彼/彼女達のように定年までぶら下がりたくないと、フラストレーションを高め、ますます態度を硬直化させています。モンスターである自分に周りが迷惑していることに気付かないまま。そして、いよいよ自分が組織から追い出されようとしていることにも。
 
 
このように外資系といっても、何をやっても許されるわけではないこと、日本企業以上にウェットに社内政治や関係づくりが重要だとお伝えしてきました。自己愛が強すぎて、周りが見えず敵を作ってしまい居場所がなくなってしまったNさんのケースは、我々にとって、よい反面教師ではないでしょうか。