週休3日制、ヤフーが導入検討!
22日(木)が祝日なので、23日(金)に有給を取れば、4連休になる今週末。土曜の夜に、衝撃のニュースが伝えられました。
IT企業大手のヤフーが、全従業員を対象に週休3日制の導入を検討していることが明らかになりました。その内容は、週2日の休みを土日に限定せず自由に選べるようにすることで、働き方の多様化を進めることで、柔軟な働き方の導入で優秀な人材の確保につなげることが本当の目的のようです。
休暇改革はコロンブスの卵?
この週休3日ですが、我々の生活にどのようなインパクトがあるのでしょうか?すでに経済産業省や独立行政法人経済産業研究所などが、休暇が増えると内需が拡大するというレポートをしています。
レポートに共通するのは時間があると我々はお金を使う傾向にあるとのこと。曜日別に見た一日の平均消費額は、土日や3連休、そしてゴールデンウィークなどの連休では2倍の差があるようです。
特に経済産業省は、今から十年以上前の平成14年に、「休暇改革はコロンブスの卵」だというレポートを発表し、次の効果を挙げていました。
・年次有給休暇の完全取得により11.8兆円の経済活性化効果
・雇用創出効果は148万人!
しかし、当時はまだ休暇がなかなか取れないという事情がありました。その背景・原因には、休暇に係る「制度面」の不備と、企業や個人の意識・余暇インフラといった「環境・意識面」の未熟が相互に「悪循環」を形成しており、この「悪循環」をどう払しょくするかが課題だといわれていました。
今、実現の可能性は?
ですが、近年週休3日を導入する企業が増えてきており、ユニクロが転勤のない「地域正社員」に導入しているほか、IBMも、週3日勤務、4日勤務、5日勤務を自由に選べる制度を導入していたりと、制度面での整備が進みつつあります。
また、環境・意識の面では、少子高齢化で、生産労働人口が減少しており慢性的な人不足が叫ばれていることを受けて、女性や高齢者の労働力として期待されていることから、週休3日制というオプションが、労働に参加できる人を増やすことに貢献する切り札として期待されつつあります。
とはいえ、こういった仕組みは、上司や同僚の理解がなければ、職場内で軋轢を生んだり、うまく運用できない可能性もあります。これからのヤフーの試みに注目したいところです。