自分ブランドの磨き方ブログ

MBA、コンサル、本当に自分に必要?今の自分のブランド力で何ができるのか? 何を準備すべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きます

優秀なのに解雇される人

実績がものをいう外資系の世界ですが、成果をあげた人間が必ず昇給や昇進を手にしているわけではありません。実は、仕事は優秀なのに、左遷や解雇を言い渡される人も多いのが実情です。

 

Nさんは、新卒から20年間の間外資系IT企業に勤めています。まだ、マッキンゼーやボストンコンサルティングなどコンサルティングファームのノウハウが注目される以前から、コンサル系書籍を読み、そのノウハウを業務に生かしてきました。そして着実に実績を積み上げたNさんは、会社の命運を賭けた新製品のプロジェクトマネージャーに任命されます。新製品が立ち上がった1年後、突然彼女は未経験の部門に異動を命じられてしまいます。

 

何が彼女に起こったのでしょうか?実はNさん、以前から性格と行動に問題がありました。仕事ができることをいいことに、上司への反抗、仲間への傲慢な態度をはじめ、チームや組織の士気を下げ、周囲に疎んじられていたのです。彼女の一連の行動背景にあるものは何なのか振り返ってみると、下記のような潜在的な特徴がありました。

 

  • 人より優れていると信じていて、その信念に基づいて行動する
  • 業績や才能を周囲にアピールしたい
  • 他人の感情がつかめない(気にしない)
  • 他人が自分の考えに従うことを期待する
  • 自分より劣っていると思う人々に高慢な態度をとる
  • 嫉妬されていると思い込む
  • 他人に嫉妬する
  • 実は、傷つきやすく、拒絶感を恐れる

 

もちろん外資系ですので、自信を維持したり、実績をアピールするということが必要です。ですが、たとえ仕事ができても、上記のような過度の心理状態で、周囲を攻撃するNさんを放置できなかったようです。目標達成のために協働が必須のチームや組織にとって、その達成を阻害する行為や人材に対する、会社がとった対応は、当然の結果だったのかもしれません。