有望職種、データサイエンティストって何?
週末のニュースに滋賀大学にデータサイエンス学部が創設されることが報道されました。話題のビックデータ専門家の育成に特化した日本で初めての学部となるそうです。
ネット通販のアマゾンを始めgoogleやYahoo!など、統計学を活用し、ユーザーや消費者行動のデータを分析し、ビジネスに活かしているのは有名です。しかし、その教育や人材育成について、日本では欧米だけでなく韓国や中国にも後れを取っているのが実情のようで、学部設置には経済界からも大きな期待が寄せられているとのこと。
では、データサイエンティストとはどんな仕事なのでしょうか?実は明確な定義はありません。今のところ、「膨大なデータの中から新たな発見をし、事業を加速させることをミッションとするのがデータサイエンティスト」といえるくらいです。
求人は増加中
しかしこのデータサイエンティスト、大きな期待が寄せられているだけあって、人材マーケットでのニーズは年々増加しています。2012年ごろ先に挙げたネット関連業界のニーズが爆発し、直近ではマーケティング、金融などにも波及しているからです。(下記グラフは「DODA データサインティスト求人の今」より)
こんなはずじゃなかった・・
とはいえ、人材需要が急拡大しているだけに、入社してから「こんなはずじゃなかった・・・」という話は後を絶ちません。私の同僚で1年で退職したKさんを始め、転職先企業の共通点は、これから分析に力をいれようと思っている企業です。
これから分析に力をいれようと思っている企業に共通するのは、
①分析以外の様々な問題に対処せねばならず、恐ろしく労力を使うことになる
②経営者や上司のバックアップが期待できない
③高度な分析を導入しても周囲が理解できず、効果を評価してもらえない
という点です。
人材のレベルは高くとも、その人材を求めている企業側が実はその価値と使い方を理解していないために、ミスマッチが起こりデータサイエンティストはよりハイレベルな職場を求めて転職していくということが起こっています。
とはいえ、今後も人材需要が確実に伸びることが期待できるのは事実。そしてデータを扱うという観点では業界の壁を超えた転職が可能になる可能性があります。統計学がビジネスマンのたしなみとも言われ始めた昨今。もう一踏ん張り勉強して、データサインティストとしてキャリアを伸ばしてみるのも良いかもしれません。
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