自分ブランドの磨き方ブログ

MBA、コンサル、本当に自分に必要?今の自分のブランド力で何ができるのか? 何を準備すべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きます

年齢と転職エージェント

転職を考えてる方から相談をいただいて、エージェント(転職紹介企業)への登録、面談、そしてやり取りまで一緒にお手伝いをすることがあります。少し前に、Bさんから相談をいただいて、Bさんの転職活動をお手伝いしているのですが、時代の変化に対応しているエージェントが登場してきたりと転職にも変化が起こりつつあるようですので、共有していきたいと思います。

 

まず、Bさんのプロファイルですが年齢は40歳前半、旧帝国立大の大学院で経済学の修士を取り、今はIT企業でマネージャーをされています。これまで機会がなかった海外赴任のチャンスがある企業への転職を希望しています。実績も申し分ありません。ただ、年齢が40代ということもあり、転職に及び腰でしたが、最後のチャンスではないかと思い活動を始めました。

 

まず手始めにご自身で、業界でよく知られている大手エージェントZ社にWeb登録したところ、登録2日後に下記メールが届いたことがきっかけで私に相談をいただきました。

 

>Z社「転職支援サービス」 カスタマーサポート担当です。

>このたびは、「転職支援サービス」にお申し込みいただきありがとうございました。ご登録は完了いたしましたので、ご案内申し上げます。

>求人状況、及び今後のサービスについてご連絡させていただきます。

>お申し込み時にいただきました情報をもとに、お預かりしている求人案件よりご紹介できる求人をお探しさせていただきましたが、現時点では該当する案件がございませんでした。


>Z社「転職支援サービス」に依頼がある求人は、企業側から細かい応募条件で求人をご依頼いただいておりますため、ご紹介が難しくなる傾向がございます。

>弊社の力不足のため、ご期待に添うご連絡ができず誠に申し訳ございません。

>今後につきましては、ご紹介できる求人が出てまいりました際にご連絡させていただきます。

 

B さんはZ社は業界大手だけにかなりの求人をもっているはずのに、それにすら自分の経歴は引っかからないのかとかなり落胆されていました。しかし、そう考えるのは間違いです。Z社が30歳半までのジュニアの求人を得意としているだけです。

 

一般的にエージェントの収入は転職が決まった人の年収の30%だといわれています。ジュニアになれば、年収も低くなるため、紹介したエージェントの実入りも少なくなります。しかし一方で、求人数や同時募集人数も多く、さらに面接回数も少なく、手離れがよいのです。Bさんのようなミドル~シニアの求人はそもそも数も少なく、そして責任のあるポジションであるため、幾度にもわたる面接を通じて候補者の能力や人柄が吟味されていくため、手離れが非常に悪いのです。

 

どちらのビジネスモデルを取るかは企業の自由です。転職希望者に知っておいていただきたいのは、大手有名エージェントだけがすべてではないということです。 高齢化と専門家に合わせて、転職希望者のニーズと企業側のニーズをマッチさせるように、組織体制やビジネスモデルを進化させているエージェントも存在します。Bさんとの戦いの中で見えてきた、最近の動向も今後共有していければと思います。