自分ブランドの磨き方ブログ

MBA、コンサル、本当に自分に必要?今の自分のブランド力で何ができるのか? 何を準備すべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きます

TOEICにコミットする!



日本育ちのビジネスパーソンが永遠に戦い続けなければならない課題である英語。
結果にコミットするライザップがいよいよ、英語ビジネスに乗り出したそうです。

あのライザップが英語学習に進出、次なるコミットは? - 日経トレンディネット


その方法とは、フィリピン・セブ島のとある英語スクールのメソッドを導入して、ライザップ流の手厚いサポートで、TOEICのスコアアップを実現するようです。そのお値段税別29万8000円(2カ月)~同78万2250円(6カ月)。別途入会金・税別5万円が必要・・・。

TOEICは就職や転職、海外駐在員選抜など、候補者の英語力を測る目安とされていますが、どうしても2か月から6か月でスコアを揃える必要がある人がどんな人なのか、その需要の規模が気になって仕方ありません。

私の英語との戦いも、TOEICのスコアアップから始まりました。高校英語の文法と出る順ターゲット1900の単語力程度の知識だけ臨んだTOEIC初受験は、まったく歯が立ちませんでした。それでも、マークシートが塗りやすいようにと用意した六角形の三菱鉛筆をころがして、選択肢を選んだりしても、550点は取れたのを覚えています。

その後、文法書を一冊読み込んで、TOEIC攻略本のテクニックを学んだことでReadingセクションでスコアメイクできるようになり、750点まで点数が伸びました。さらに点数を上げるためには、苦手のリスニング攻略が必須と判断し、公式問題集を何冊かまわしてみると、大体どのあたりが問われるポイントで、どこを聞いておくべきかわかるようになって、900点をコンスタントに超えるようになりました。

しかし、多くの方が言うようにたとえTOEICを900点越えても、英語が話せるわけではありません。TOEICを作っているアメリカの非営利団体ETS(Educational Testing Service)ではTOEFLというテストも実施しています。TOEICがややビジネスシーンを想定しているのに対し、TOEFLは留学後授業や現地生活をこなせるだけの英語力があるかを計るまったく異なるテストです。そのため、TOEFLの難度は、TOEICと比較にならない別次元。リスニングは5分以上の講義を聞かされ、講義の中身の記憶が薄れていくなかその詳細を聞いてくる、そんな大問が3つほど続きます。私は、30点満点中2点をたたき出し、涙でスコアの2の数字が公園にあるスワンに見え、目をこすったらコンタクトが取れ、係員にご迷惑をおかけしたことがあります。


さらに、後半にはスピーキングやライティングセクションがあります。その設問の一部は自由に話したり、書いたりして答えるものもありますが、大半は、学生同士の2分程度の会話やミニ講義を聞いて、スピーキングやライティングで要約するというものです。多くの日本育ちの受験者は、会話や講義で何言っているのかわからず、わかってもうまく英語を話せず、ただ沈黙することしかできない無念さが、テスト会場に漂うそんなテストです。

多大な労力をかけ試行錯誤を繰り返し、ようやくスコアメイクしTOEFLを突破、さらにMBA留学生活を生き延び、外資系企業で本社のネイティブたちを相手に英語を使う環境にいる今だからこそ言えることですが、英語上達で本当に大切なのは、発音と音変化のルールをマスターすることだと思います。単語やイディオムを知っていても、これがわからないと、そもそも何を言ってるのかすらわかりません。例えば、"It's kind of"は「イッツ カインド オブ」ではなく、「ツカイナ」に聞こえるといった具合に、言っているということを知らないと、永遠になぜリスニングができないんだろうと悩み、時間を浪費することになります。私は1年半悩みました。

オンライン英会話や英語塾などで、価格破壊が進む業界に、結果をコミットするビジネスモデルを持ち込んだライザップのサービスと今後どうなるのか非常に興味があります。もし、TOEICの勉強を通じて、私が時間と費用をかけて試行錯誤してきたことが、教えてもらえて結果にコミットしてもらえるのであれば、すごく割安なのではないでしょうか。