自分ブランドの磨き方ブログ

MBA、コンサル、本当に自分に必要?今の自分のブランド力で何ができるのか? 何を準備すべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きます

出世を待つか?転職するか?

 

組織に属するビジネスプロフェッショナルであれば、いずれ自分がチームや部門をリードするリーダーになりたいと考えているのではないでしょうか?

 

ただ残念ながら、その機会は全員には与えられておらず、組織構造がピラミッッド型である以上、ピラミッドを登るにつれて、リーダーのポジションはどんどん少なくなっていき、そのポジションに就ける人は、ほんの一握りであることは言うまでもありません。

 

日本企業であれば、年功序列という弊害の元、どんなに優秀であっても長年にわたって自分の順番がやってくるのを待っている必要がありした。しかも、いつまで待ってもその機会はやってこないまま、資格級があがり待遇や肩書きは部長扱いになったものの、部下がいない“担当”部長がオフィスの窓際に席を並べているのが日本企業では当たり前でした。

 

実力主義外資系企業であれば、並外れた成果を挙げた者が、年齢に関係なく部長にプロモーションされ、上司の方が部下よりもはるかに若いということがあります。

 

もちろん部長になるためには、そのポジションが空いている必要があることはいうまでもありません。日本企業、外資系企業のいずれに場合においても、すでに部長のポジションに現職者がいる場合、現職者が異動や解雇などでそのポジションから外れ、空きができない限り、ポジションに就くことはできません。

 

そのポジションに空きさえすれば、次に起こるのは、その組織配下の課長達による争奪戦が繰り広げられることが予想されます。しかし現実はそんなに簡単ではありません。組織の活性化のために全く異なる部門から、突然部長に任命されることもあります。

 

また、大幅な成長を期待できなくなった最近であれば、外資系を中心にマネージメントの効率化の大義の元、部門を統合し、部長をはじめとするマネージメントの数を減らすということも頻繁に行われています。

 

この段階においても、それでも部長のポジションが空きさえすれば、自分がプロモーションされるわずかな期待を持っていたり、自分の番が来るまで下方を寝て待とうという人もいるでしょう。

 

ところが、自分が部長になれる可能性が全く無いということが残念ながら存在します。それはどのような場合なのでしょうか?

 

それは、自分の知らないうちに、社長や経営幹部の判断の下、後任の部長は極秘裏に競合他社などからヘッドハントされ、ある日突然自分の上司としてやってくるパターンです。

 

このパターンが残酷なのは、あなたは所属する会社から「あなたは部長として適任者ではない」と宣告されたのと同然だということです。あなたに部長としての経験や資質があり、社長や経営幹部の期待に沿える可能性があるのであれば、わざわざ違うカルチャーの他社から高いコストをかけて、外部から部長を連れて来るでしょうか?外部から連れて来る方が合理的だったからなのです。

 

このような宣告を受けても、それでも粘り強くいずれやってくるかもしれない部長プロモーションの日待ち続けるべきでしょうか?

 

残念ながら、このような判断を下した社長をはじめとする経営陣が総退陣しない限りあなたが部長にプロモーションされることは非常に難しいと言わざるを得ません。この判断に至った背景には、現経営陣のあなたに対するネガティブな評価があり、誰かが残っている限りは難しいのです。

 

このようなケースでは、きっぱりと見切りをつけて、自ら進んで外にキャリアアップの機会を求めることをお勧めします。あなたが経験したように、社長や経営幹部の期待に沿える社内候補者のいない企業に、違うカルチャーを持ち込んで部長として活躍することが最良のソリューションだと思われます。