自分ブランドの磨き方ブログ

MBA、コンサル、本当に自分に必要?今の自分のブランド力で何ができるのか? 何を準備すべきなのか? 私自身の経験やさまざまな人たちとの交流を通じて、気づきなどをシェアして行きます

リストラを屁とも思わない人

前々回、リストラに選ばれる意外な基準について記事にしました。

ki44fukushima.hatenablog.com外資に買収された日本企業に勤務していたAさんのお話でした。50代前半になってからマネージャーに昇進し、30年以上触れることがなかった英語と格闘、そして立派にコミュニケーションが取れるようになったにも関わらず、その頑張りをみると転職マーケットに放り出されても、まだまだやっていけそうだからという理由でリストラされたのでした。

 

今では前向きに考え次の人生を模索して行こうと考えるようになったAさんですが、自分がリストラに指名された直後はショックでその場でうずくまりそうだったと言います。突然、長年勤めあげた会社から宣告を受けたのであれば、そうなっても仕方ありません。

 

一方で、リストラに指名されても、屁とも思わない猛者がいたりもします。Aさんと同じ会社に勤めるIさんのことです。IさんもAさんと同じ年代で、日本企業が栄華を誇ったバブルのころに入社しました。

 

ところが、日本企業に勤めリストラされた大多数の日本人と違い、「会社のために人生をささげてきたのに!」「なんで俺がリストラされるんだ!」というの考えは微塵もありません。その理由は、何もしなくても日本製品が売れまくった20代のころから、仕事で外出する機会があるたび、大好きなパチンコ店でサボるというのは日常茶飯事だったという、グローバルエリートが持つ考え方、自分を啓発し成長し続けることなどとは無縁な典型的なぶら下がり社員だったからです。

 

とはいえそんなIさんも、40代を過ぎ、会社が外資に買収されたことで、漠然とした不安を覚え始めました。マネージャーでもなく、これといった取柄もない。だからといって、がんばって働きたいとは微塵もないIさんは、こう考えました。

 

「どうすれば、働かずに生きていけるのだろう」

 

と。これまで使ったことがないくらい頭を使い、三日三晩考えて自分の強みが何なのか分析したのです。そしてたどり着いた結論は、博打。そうです、個人投資家として稼ぎ続ければよいと考えたのです。20代のころからサボりながら、パチンコや賭け事でどうやったら勝てるか研究することは、抵抗もなくむしろ夢中になってやることができることから、株式、FX、先物など研究することは苦ではないのです。

 

いざ、様々な投資を研究しFXを試しに始めてみると、あっという間に年率20%の投資リターンを稼ぎ出したのです。その後も研究を重ね、自分なりの手法を編み出し、さらにはそれをブログに投稿することでアフィリエイト収入を得るなど、自分には天職ではないかと思うほどにまでなりました。

 

そう思っていたころに丁度、割増退職金アリのリストラに指名されたのですから、渡りに船とはこのこと。条件交渉において、多少ゴネることで割増金を増やし、投資原資を増やすなど抜かりはありません。そして、今では立派な個人投資家として活動されています。

 

Iさんを見ていると、会社、ビジネスの現場ではどうしようもない無能サラリーマンでも、博打、いや投資という分野で自分の長所を生かせ、そして生計を立てていくとができる。ここにたどり着いたのも早い段階からプロ野球選手のようにセカンドライフを意識した、プランニングと準備を進めていたことが勝因ではないでしょうか?